
典型的な国連WFPの食料セットの中身は?
米または小麦粉
多くの国の主食であり、 必要不可欠な毎日のエネルギー源です。
植物油
必須の脂肪・ビタミンが豊富で、 健康な免疫システムをサポートします。
レンズ豆または豆類
植物性タンパク質と食物繊維が、心臓と腸の健康維持をサポート。
塩
健康的な妊娠をサポートし、子供の発育を助けます。
食料セットは、可能なかぎり地域の食べ物の好みや食生活に基づいているため、中身が異なることがあります。
国連WFPはできるかぎり活動効率をよくするため、利用可能なすべての供給ルートを引き続き利用しています。これには拡張されたトルコ経由の搬入ルートをはじめ、ヨルダンやレバノン、シリアの港からのルートなどが含まれています。このおかげで輸送および食料にかかる費用が軽減され、支援を必要とする人々にもっと多くの救援物資を届けることができます。
概要
シェアされた食事は、シリアにおいて緊急食料・栄養支援・学校給食・強靭性構築活動を提供するために役立ちます。
13年間紛争が続くシリアでは、飢餓が悪化しつつあります。今年 (2024年) は推定で1,290万人が飢餓に直面しており、シリアは世界で最も食料不安が深刻な10カ国のひとつとなっています。国連WFPの最近の調査では、子どもたちの3人に1人が朝食を食べずに登校し、9人のうち8人が1日の栄養所要量を満たしていないことが明らかになりました。食料価格が上昇しつつあり、シリアの主食であるパンの生産は近年逼迫しています。 シリアでは最近レバノンにおける暴力が原因の人口流入がみられており、国連WFPは主要な国境検問所に到着する人々に栄養強化デーツバーと出来立ての食事を提供して対応しています。また国連WFPは支援を拡大し、難民受け入れ施設およびホストコミュニティにて、配給食料・すぐ食べられる食料・温かい食事・電子食料引換券を配布していく予定です。 深刻な資金不足にもかかわらず、国連WFPは現地にて、命を救う食料支援を提供しています。学校給食プログラムは2023年中に、出来立ての食事・デーツバー・家族のための電子マネーを85万人以上の子どもたちに提供しました。子どもたちの親はこの電子マネーを使って地元商店で食料を購入でき、それが地域経済の活性化に役立っています。また国連WFPは栄養強化にも力を入れており、特に妊娠・授乳中の女性に焦点を当てています。栄養補助食品と食料引換券は、シリアの人々の食生活の多様化に役立っています。さらに国連WFPは、シリアの地域社会の自立を促進しようと尽力中です。製パン所や灌漑用水路などの基盤施設を改善することで、雇用および長期的食料安全保障を生み出しています。
位置
シリア